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粋でいなせな下駄が好き!
【友好 作】
久留米市民川柳会 川柳孔雀より抜粋  
              ※印は孔雀推薦句
1985年       新年

☆低気圧東に走り冬に入る
☆誤訳して戦争になることもある
☆政策は生産規制子は一人
☆ふるさとを見直せ曽根の櫨紅葉
☆括られた菊抵抗の向き変える
☆反省は神の使いと思し召せ
1985年       7月

☆蝶を追う仔猫今日から親離れ
☆相撲とる相手は子供加減する
☆嘘と実色別け出来ず白を採る
☆矢は弦を放れて図星まで行かず
☆若者のヒント大事に買ってやり
☆湿舌は不知火なめて田植水
☆凡ながら平常心で老ゆる日々
1985年       2月

☆古稀の春迎え気合の四股を踏む
☆初風呂にレモンの香り古稀の春
☆句仲間の賀状の句書き笑い初め
☆神棚の歯(だ?)にあぐらの鏡餅
☆ロボットが追えば熟練工逃げる
☆親亀が転べば小亀二回転
1985年       8月

☆懐旧のあらたな夏の風物詩
☆名人の合せ技術で建つ茶室
☆近づけば遠のく図星見失う
☆変身し変心しない甲賀流
※単身の昭和無情の島送り
☆人波よく万波を起す悪噂
1985年       3月

☆あめんぼの遡って元の位置
☆退官の誰彼も皆雑魚となり
☆四十年前の山河は燃え残る
※救急車どっと夜寒の襲いくる
☆幾山河有情無情の風渡る
☆エチオピア眼窪はくぼみ脚細り
1985年       9月

☆生き残るために流れに逆らわず
※冗談の中に本音が見え隠れ
☆欲捨てて世間の邪鬼を寄せつけぬ
☆白眼視されて腹中醗酵す
☆ぼうふらの浮沈まもなく吸血鬼
☆取るに足らぬ些時にまぎれ日が暮れる
☆面皮まではがす仮面は使わない
1985年       4月

※雪一色過去の悪夢を消してゆく
☆アンテナを担ぐ男をつかまえる
☆雲海の波立ち騒ぐゼット音
☆伸びあがる大根ぬかれては干され
☆騒ぐまい失意の時も得意でも
☆悪童が天に代って不義を打つ
1985年      10月

☆花火散る日米摩擦秋の陣
☆子漁港禍福の縄で船つなぐ
☆岐れ道幸福選ぶ道しるべ
☆栄光は壁の厚さの向う側
☆わが抱負うかつに人に語れない
☆山里の唄はその地の息づかい
1985年       5月

※子育てを終えて女は檻を出る
☆やり気出す幹にいきなり木瓜の花
☆あとからの批評は自由機微の運
☆絶頂の花に嵐のある如く
☆不快感直してくれる花言葉
☆使い捨てライターいつか燃えるかも
1985年      11月

☆ご拍手を賜う力士の勇み振り
☆失敗は試行錯誤の途中下車
☆親切の度を越す誤解受けもして
☆殿堂をポリスと訳し流行す
☆国際化女の掟ゆるみ出す
☆反対のための反対まとまらぬ
☆鍛えられなお清貧に甘んずる
1985年       6月

☆人の世の変転そして川流れ
☆磯釣りの魅力は海のオゾン浴び
※庭いじり好きでおけらと会話する
☆筍の旬が毎度の菜となる
☆照る雲る娘心は春の天
☆ビル嵐デートの二人いだき合い
☆ロボットに人と共存指令する
1985年      12月

☆山なみの太平洋に下りてくる
☆金銀銅銀は中でも中の上
☆名優の名残りを印す石畳
☆初歩的なミスでも起す風と波
☆峠越す父の重荷を肩代り
☆太閤と茶の湯のために和紙づくり
☆未来なら未来の人に委せよう




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