2000年 新年
☆宇宙船月の兎を竜に代え
☆雲流れ水も流れて新世紀
☆倒産の記事多過ぎた去年今年
☆まっすぐに生きてノッポの枯木立
※生きることまだやることがある限り
☆携帯で孤独人生助け合い
☆トンネルで出口師走の風が吹く
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2000年 7月
☆西瓜売り買う人からも叩かれる
☆はるか来て久留米寿まであと二年
☆故郷にも曲水宴の水路跡
☆すぐそこにアイティ革命乗り遅れ
☆言葉尻とられぬようにメモを読む
※運命に従う余生恙なく
☆総理より新聞記者が偉そうだ |
2000年 2月
☆生き残るための戦い未だ続き
☆若返り一と夜かぎりのクリスチャン
※日の丸に問題は無し富士の山
☆戦争と平和満喫して余生
☆忍耐と愛を深める夫婦舟
☆幾山河越えて米寿の空仰ぐ
☆おめでとう親爺はいつも泣き笑い
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2000年 8月
☆悟らんと頭丸めて慾捨てる
☆渋滞に苛立つ街へもう出ない
※旧姓で呼ばれた妻の長話
☆万全を尽くすに具体策が無い
☆踏まれても乾いても咲く草の花
☆言葉尻とらえて攻める与党席
☆身に積もる馴れの失敗繰り返す |
2000年 3月
☆元禄の義士討ち入りを偲ぶ雪
☆あと二年米寿を望む初暦
☆昇竜の運気漂う高良山
※伝統にこだわる老舗落伍する
☆食卓にさよならをしてすぐ書斎
☆リストラがネクタイに化け首をしめる
☆節分を境に鬼の黙秘権
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2000年 9月
☆山のぼせ水かけられて勇み立つ
☆老夫婦豆腐若芽で事足りる
☆もうとまだ重なり合うて生き延びる
☆老妻の愚痴聞き流す赤蜻蛉
☆良心のかけらも見えぬレントゲン
☆余生とは田植えの済んだ水車かな
☆何となく好きになれない金茶髪
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2000年 4月
☆連休を天気予報が釘をさす
☆高官の背任堂堂通り過ぎ
☆かち鴉電工夫との根比べ
☆駅前の儀右衛門時計春刻む
☆余生にもいつか終局覚悟する
☆小学に英語パソコン世の流れ
☆臭い物蓋せず出してよく調べ
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2000年 10月
☆馬鹿なこと休耕田と青田刈り
※サービスは笑顔に勝るものは無い
☆平和です鳩の巣作る文化街
☆やさしさが地球を包む新世紀
☆近頃は地震雷火事子供
☆朝顔の起床喇叭は音が無い
☆必要が無くなる迄は生きている
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2000年 5月
☆花影に人影うごくランデブー
☆開放の衛門通る花見客
☆貰い手を探す子猫は爪を研ぐ
☆皿舐めて外に出て行く恋の猫
☆太陽と水の支配下草茂る
☆蓋せずに臭い物皆つまみ出せ
☆見えみえの四月一日嘘をつく
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2000年 11月
☆すっきりと坊主刈してお茶の席
☆夏バテの老友悲し天に逝く
※いたわられおだてられたる敬老日
☆人生の勝利はやはり高齢者
☆男性の優位逆転何も彼も
☆老夫婦趣味それぞれに自慢して
☆負け惜しみ文明人の弱さ知る
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2000年 6月
※卒業を仮釈放と緊張す
☆老人会淡路花博広過ぎる
☆老いなれば知ってることも知らんふり
☆同期生でも手加減は許さない
☆黄塵の眼鏡くもらす博多湾
☆戦友会当番司会声弾む
☆若葉道自然信仰杖かつぐ
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2000年 12月
☆人生の川の流れが淀みだす
☆この笑句読み人識らず名は出さぬ
☆うつ病は心の風邪と云う名医
☆鐘が鳴る天下泰平のど自慢
☆百才の哲学談義聞き惚れる
☆自分史を綴る長編未だ続く
☆人生に勝った負けたは無いと云う
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